災害支援
私達エコ・ライス新潟は、新潟中越大震災の避難所での生活を体験しました。 その後も福岡西方沖地震、能登地震、宮城・岩手内陸地震と巨大地震が群発しています。
避難所には、老若男女、赤ん坊、外国人、病者、健康者・・・様々な人が逃げてきます。 自治体の備蓄は、地域人口をもとに「量」を確保します。しかし、様々な人が集まる避難所では「質」が問題となっています。
例えば、外国人の方で宗教上の理由で食べ物が制限されている人、病気などで食事を制限している人、赤ん坊でミルクや離乳食しか食べられない人など、これからの備蓄は「質」が大切になります。


「防災給食」ってなに?
「防災給食」とは、小学校で定期的に行われる「防災訓練」の日の給食の時間に、災害食・備蓄食を実際に子どもたちに食べてもらい、災害時の食に対する関心・理解を深めようとする取り組みです。
エコ・ライス関連NPO法人の、プロジェクト88(注:2019年に解散)が活動を行っています。
この「春陽」を(財)にいがた産業創造機構、長岡市の支援の下独自製法で加工し(特許取得)、アルファー米「はんぶん米」を開発しました。 はんぶん米は全国の自治体で備蓄されています。
NPO東京腎臓病協議会 http://www.toujin.jp/
(社)全国腎臓病協議会 http://www.zjk.or.jp/
写真:(社)全国腎臓病協議会と共に支援キッチンカーの屋根には太陽光パネルが設置されています。
営業中の電力は太陽光から発電する為、イベント会場の電源を必要としません。蓄電器にはコンセントもいくつも挿すことができるので、災害時の電源確保にも役立ちます。
もちろん、炊事をすることも可能です。
災害時には、移動式トイレも積んで出動します。(外に設置)
新潟中越大震災の体験から「自助」「共助」の活動を開始し、NPO東京腎臓病協議会と「災害支援協定」を締結しました。
首都直下型地震等が発生した際には、「はんぶん米」をはじめとして人工透析患者へ支援いたします。
また、NPO東京腎臓病協議会と「公助」の充実を目指し、自治体での透析患者向けの食料備蓄をするように、陳情活動や講習会等で啓発活動を行っています。


中越大震災、中越沖地震を体験して、避難所で困るのは膨大なゴミ問題。
そして、避難所となる体育館などには何もないこと。
そこで、「はんぶん米」の段ボールに多機能性を持たせて、空の段ボールをゴミにしないで、トレー、ちゃぶ台、収納BOXに利用できるようにしました(実用新案取得)

中越沖地震発生3日後に、東京家政大学教授で医師の中村信也先生と避難所で健康状態と食事の調査を行いました。
食事をコントロールしている人が、避難所生活で必要な食糧を食べることが出来ず、大変苦労していました。その結果、日常から食べているものが災害時にも一番役に立つことから、非常食を日常食にできる商品開発を進めて行きます。
高齢者を診察する中村信也教授平成16年10月に発生した中越大震災は、私たちにとってとてもショックな出来事でした。
避難者の中には、咀嚼困難者、食物アレルギー、人工透析患者など食事制限をされている方々もたくさんいました。 私たちがどんなに丹精を込めて、農薬・化学肥料に頼らずに自然の循環とともにコシヒカリを育てても、食事制限や食物アレルギーなどで食べられない大勢の人たちの存在。そして、超高齢化社会を迎えた日本では食べられない人々が爆発的に増えていくこと。
私たちは、中越大震災の現実から「超高齢化社会でも安心して安全なお米」を届けることが命の源である「食」を生産する農業者の使命であると考えました。新潟の地域資源である「米」を生かして、安心安全で食べられる食品を創ることを誓いました。
そして平成23年3月に発生した東日本大震災で、被災者、支援者からの災害食への味・量の要望をきっかけに、食べきれる量にダウンサイズし、新たに味のコントロールと3種類の食べ方が選べるアルファ米を開発しました。
お湯、水を加えて簡単に食べられる手軽なごはんです。日常生活、レジャーや海外旅行、そして災害に対する備えとして役立ちます!